作曲してみたい。でも、コードをどう並べればいいのか分からない。白紙のまま手が止まってしまう——。
最初の一歩でつまずくのは、「無限にあるコードから、どれを選べばいいのか」が見えないからです。ここには、ちゃんとした近道があります。
コード進行を作るには、大きく3つの入り口があります。①定番進行を借りる ②キーのダイアトニックコードから選ぶ ③アプリで提案を受けながら組む。どれも「合うコードの範囲」を先に決めるのがコツです。
3つの入り口
① 定番進行を借りる(プリセット活用)
名曲の多くは、限られた「型」を使い回しています。カノン進行や王道進行のような定番パターンを土台にすれば、速く・失敗しにくく作れます。OtoTheory の作成モードには、ジャンル別に 50 種類以上の定番コード進行プリセットが用意されています。まずは気に入った型を選んでそのまま鳴らし、一部だけ変えるのが近道です。
それぞれの型がなぜ気持ちいいのか、どんな名曲で使われているかは コード進行ギャラリー で実例とともに読めます。
② キーのダイアトニックコードから選ぶ
キーを決めると、使えるコードは7つに絞られます(ダイアトニックコード)。この7つの中から選ぶ限り、コードは自然と調和します。「どれを選んでも大きく外さない安全な範囲」が手に入るわけです。仕組みは ダイアトニックとは? で解説しています。③ アプリで提案を受けながら組む
①と②を自動でやってくれるのがアプリです。キーを選べばダイアトニックコードが並び、次の一手を提案してくれて、その場で音にして確かめられます。理論を覚える前でも、耳で選びながら進行を組めます。
ここからは、③を OtoTheory の作成モードで実際にやる手順を紹介します。
OtoTheory の作成モードで進行を作る
手順1:キーとスケールを選ぶ
作成モードでキー(例:C メジャー)とスケールを選ぶと、そのキーのダイアトニックコードがワンタップで分かります。ここが「合うコードの範囲」です。
手順2:コードを並べる
表示されたコードから、進行を並べていきます。トニック(家)で始めて、途中で動きを作り、ドミナントで締めて帰る——この流れを意識すると、まとまりが出ます。定番の型(例:I–V–vi–IV)を土台に置いてもかまいません。
手順3:次の一手を提案してもらう
迷ったら 提案(Ideas) タブ。今の進行の続きに合うコードを、役割(トニック/サブドミナント/ドミナント)とその効果(「開放感を加える」「緊張感を高める」「安定に着地する」など)つきで提案してくれます。それぞれその場で試聴できるので、理論を覚える前でも耳で選べます。
手順4:グルーヴを付けて確かめる
コードを並べたら、グルーヴを付けて再生。実際のリズムに乗せて聴くと、「良い/違う」がはっきり分かります。気に入るまで、コードを差し替えながら仕上げましょう。
うまくまとめるコツ
- まずキーを決める:使えるコードが7つに絞られ、選択がぐっと楽になります。
- トニックで始めて、トニックで終える:安定感が出て「一周した」感じになります。
- ドミナント → トニックで締める:G → C のような「帰る力」が、区切りを作ります。
- 定番進行を土台に、一部だけ変える:ゼロから作るより速く、自分らしさも出せます。
よくある質問(FAQ)
コード進行は何コードあればいいですか?定番の多くは4コードです。まずは4つのコードのループから始めるのがおすすめ。慣れたらAメロ・サビでコードを変えて広げていきます。
音楽理論を知らなくても作れますか?作れます。キーを決めると使えるコードが自動で絞られ、その中から選ぶだけで調和した進行になります。並べたコードには度数や機能が付くので、作りながら理論も自然に身につきます。
キーはどう決めればいいですか?歌いたい音域や、明るい(メジャー)/切ない(マイナー)といった雰囲気で選べば大丈夫です。後から一括で移調もできるので、まずは C メジャーや A マイナーなど扱いやすいキーで始めましょう。
作った進行はどう使えますか?グルーヴを付けて再生して確認したり、MIDI で書き出して DAW に持ち込んだりできます。録音した自分の演奏を作成モードに送って、そこから進行を発展させることもできます。
無料で使えますか?コード進行づくり・再生・編集は無料枠で使えます。MIDI や PDF の書き出しなど一部は Pro 機能です。
iPhone・iPad で試す
コード進行づくりは OtoTheory(iOS アプリ)の作成モードでできます。キーを選んで、合うコードから、最初の一曲を組んでみましょう。
関連ガイド
- コード進行ギャラリー — 名曲が使う定番進行の実例
- ダイアトニックとは? — キーで使えるコードが決まる仕組み
- コード進行を学ぼう — 進行の役割(トニック/サブドミナント/ドミナント)
- 自分の演奏を録音してコードを出す方法 — 弾いたフレーズから作曲を始める
📖 参照コンテンツ
この記事の作成にあたり、以下の情報源を参考にしました。(※公開前に最終確認・差し替え)
コード進行の作り方・定番パターン* How to Write a Chord Progression – musictheory.net — キーとダイアトニックから進行を組む基礎の裏付け
* Common Chord Progressions – Hooktheory — 定番進行の使用例の裏付け
次のガイドでは「曲のキーの調べ方」を紹介します。

