OtoTheory
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ダイアトニックとは?

「このキーでどのコードを使えばいいか」が一気に見通せる"コードのチーム"

8min更新日 2025-11-19記事 6
> ダイアトニック=あるキーのスケールの音だけで作られた「コードのチーム」。 > 闇雲にコードを並べるのではなく、「まずこのメンバーから選ぼう」という"優先メンバー表"だと思ってください。

1) ダイアトニックコードを知っておくと、何がそんなにラクなの?

コードブックを眺めて、

C、G、F、Am、Dm、Em、E、A、B7… と、知っているコードを片っ端から弾いてみたこと、ありませんか?

  • 1つ1つのコードは悪くないのに
  • 並べると曲としてのまとまりがない
  • 「さっきの"いい感じ"の進行を、もう一度作ろうとしても再現できない」

このモヤっと感の正体のひとつが、

> 「そのキーの"チーム"のコード」と、そうじゃないコードが混ざっている

という状態です。

🎯 感覚で弾ける人も、ダイアトニックを知ると「再現」ができる

耳が良い人は、適当に弾いているだけでも

なんとなく"それっぽい進行"を作れてしまうことがあります。

でも、

  • 「なんでそれが良かったのか?」
  • 「別の日に、別のキーで同じニュアンスを出したいときどうするか?」

ここで理論としての道具がないと、毎回ゼロから感覚に頼ることになります。

> ダイアトニックコードを知っていると、 > 「あのときの"いい感じ"は、I → V → vi → IV だったのか」と > パターンとして再現できるようになります

2) ダイアトニック=スケールから生まれた「コードのチーム」

「スケールとは?」の記事で扱った Cメジャースケールを思い出してみましょう。
  • スケール:C D E F G A B
  • 度数:1 2 3 4 5 6 7

この7つの音だけを材料にして、「1つ飛ばし」で三度ずつ音を積み上げると、7つのコード(=チームメンバー)ができます。

  • C から:C–E–G → C(メジャー)
  • D から:D–F–A → Dm(マイナー)
  • E から:E–G–B → Em(マイナー)
  • F から:F–A–C → F(メジャー)
  • G から:G–B–D → G(メジャー)
  • A から:A–C–E → Am(マイナー)
  • B から:B–D–F → Bdim(ディミニッシュ)
  • 度数コード種類ざっくりした印象
    1度Cメジャーいちばん"帰ってきた感"が強い
    2度Dmマイナーちょっと動き出す準備
    3度Emマイナーふわっと上に広がる感じ
    4度Fメジャー前向きに進み始める
    5度Gメジャー次へ進みたい、落ち着かない
    6度Amマイナー切ないトニック、物語の始まり
    7度Bdimディミニッシュ不安定、どこかへ行きたがる

これが Cメジャーキーのダイアトニックコード=Cメジャーチームです。

> 重要なのは、全員が同じ7つの音(C〜B)だけを使っているということ。 > だからこそ、並べても"同じ世界観の中のコード進行"に感じやすくなります。

3) ローマ数字で見ると、どのキーでも同じフォーメーション

Cメジャーチームを、ローマ数字で書き直してみます。

  • I … C
  • ii … Dm
  • iii … Em
  • IV … F
  • V … G
  • vi … Am
  • vii° … Bdim
  • 表記意味種類
    I1度のコードメジャー
    ii2度のコードマイナー
    iii3度のコードマイナー
    IV4度のコードメジャー
    V5度のコードメジャー
    vi6度のコードマイナー
    vii°7度のコードディミニッシュ

ここでのポイントは:

  • 形(フォーメーション)はどのメジャーキーでも同じ
  • 音名だけが変わる

例えば、キーをGメジャーに変えると:

  • Gメジャースケール:G A B C D E F#
  • ダイアトニックコードは:

G, Am, Bm, C, D, Em, F#dim

  • ローマ数字で書くと、やはり

I, ii, iii, IV, V, vi, vii°

> ローマ数字で「I → V → vi → IV」と覚えておけば、 > Cメジャーなら C → G → Am → F > Gメジャーなら G → D → Em → C > のように、他のキーでも同じ"感覚"を移植できます。

4) チーム内のポジション:T(トニック)・S(サブドミナント)・D(ドミナント)

同じチームの中でも、コードには役割(ポジション)があります。

  • トニック(T) … ゴール・休憩地点。落ち着く場所。
  • サブドミナント(S) … そろそろ動き出そう、という合図。
  • ドミナント(D) … 次に進みたい、という強い推進力。

Cメジャーチームで見ると:

  • トニック系:C(I)、Am(vi)
  • サブドミナント系:Dm(ii)、F(IV)
  • ドミナント系:G(V)、Bdim(vii°)

代表的なパターン

  • T → S → D → T

- 例:C → F → G → C

  • T → D → T

- 例:C → G → C(シンプルだけど強い)

  • T(vi)から始める切ない進行

- 例:Am → F → G → C(vi → IV → V → I)

ロックやポップスでは、実はかなりの曲がこのチーム内のポジションの組み合わせでできています。


5) ダイアトニック × 耳コピ × アドリブ

🦻 耳コピの実戦イメージ

1. まず曲を聴いて、「キーCかな?Gかな?」とざっくり推測

2. もしCメジャーっぽいと思ったら、

C, Dm, Em, F, G, Am, Bdim から試す。

3. サビの最後が「G → C」で落ち着くなら、

「あ、これは V → I だな」とラベルを付ける。

こうして、

> 耳で感じた"帰る感じ"や"行きたがる感じ"を、 > T / S / D や I / V の言葉で共有できる

ようになっていきます。

🎸 アドリブのときの考え方

ダイアトニックチームが分かっていれば:

  • コード進行が

C → Am → F → G(= I → vi → IV → V)

のように読める

  • その上で弾くスケールとして

Cメジャースケールや Aマイナーペンタ を選ぶ、という判断がしやすくなる

さらに一歩進めると:

  • T の上では 1度・3度に着地して安定させる
  • D の上では 7度やテンションで少し緊張させてから T に戻る

…といった「着地ポイントの設計」もできるようになっていきます。

> この辺りは、「アドリブの仕組み」の記事で > もう少し踏み込んで扱っていきます。

6) OtoTheoryの「コードを探す」でダイアトニックを"見える化"

OtoTheoryでは、ダイアトニックコードを自分で計算しなくても、すぐに耳と目で確認できます。

  • コードを探す」画面で、まずキーとスケールを選びます。
  • すると、そのキーのダイアトニックコードのチームがカードとして一覧表示されます。
  • 各カードをタップすると、コードを実際のサウンドで確認できます。

さらに、画面下のフレットボードには:

  • 選んだスケールのスケールトーンが全体に表示され、
  • その上で、タップしたダイアトニックコードのコードトーンだけがハイライトされます。

つまり、

> 「今このコードが鳴っているとき、 > フレットボードのどの音を鳴らせば一番マッチしやすいか」が > 一目で分かるようになっています。

これは、

  • ダイアトニックコードの仕組みを目と耳で学ぶのはもちろん、
  • 実際の作曲(コード進行作り)や、
  • ギターソロのフレーズ作り(アドリブの研究)にもそのまま使えます。
> 難しく考えなくて大丈夫です。 > まずは「コードを探す」でキーを選び、 > ダイアトニックコードをいくつかタップしながら、 > フレットボードの光り方とサウンドの"ハマり方"を体で覚えてみてください。

7) まとめと、ちょっとした次の一歩

  • ダイアトニック=あるキーのスケールの音だけで構成された「コードのチーム」
  • チーム内だけで進行を組むと、曲としてのまとまりが出やすい
  • ローマ数字で覚えると、どのキーでも同じフォーメーション(I–ii–iii–IV–V–vi–vii°)として使える
  • チームの中にも、T・S・D というポジション(役割)がある
  • 耳コピ・アドリブ・作曲で「まずこのチームから選ぶ」と考えると、一気に迷いが減る

🎒 次の一歩(軽い宿題)

  • 好きな曲を1つ選んで、「キーは何っぽいか?」をざっくり決める
  • そのキーのダイアトニックコードをアプリで出して、

「どのコードがよく出てくるか?」を耳と手で確かめてみる

> 完璧に当てる必要はありません。 > 「なんとなく、この曲はこのチームが中心なんだな」と > 体で感じられれば、それだけで大きな前進です。

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